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古民家カフェをハシゴ
- 2010/05/17(Mon) -
                          (Please click this photograph) 
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                           古民家の庭園に咲く苧環
     807-2.jpg


 日曜日・・・常滑方面の古い町並みでも歩こうと出かけた。 まずは以前にも一度来たことのある古民家カフェでおやつでも・・・と。 この建物は築100年は経過しているとのことで、宮大工が建てた釘を使わない本格的な町屋造りの建物だ。


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 このお店はギャラリースペースもあり、この日は地元常滑の風景を題材にした切り絵作家さんの作品が展示されていた。 精巧な切り絵にしばし見入った。 祭りの風景や古い町並みは切り絵によく似合うな・・・と感心しきり。 祭り衣装の男たちがはいている股引きにもとても細かい模様が切り絵で施されており・・・私が思わず “細かいレースのレギンスみたいだな~” と呟けば・・・同行者 “はぁ~?” と言いながら私に目を向けた。 気のせいか呆れているような表情で・・・。 なんでだろう? 言い得て妙な例えだと思ったのだが・・・。(笑)


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 古民家の中で見る切り絵作品の数々・・・場所と絵の雰囲気がとてもいいマッチングだと思えた。


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 このお店はいかにも町屋造りらしく、奥行きがあり・・・中庭を挟んだ向こうにもお客さんが入れる部屋がある。 私たちは廊下を渡り・・・奥の部屋のテーブルに座ることにした。


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 硝子戸を開ければ・・・中庭から入ってくる風が少しひんやりとして・・・とても心地良かった。


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 私はハーブがとても香ったシフォンとコーヒーを。。。 同行者は注文受けてからこねる白玉入りのあんみつを。。。 他のお客さんはこちらの部屋には来なかったので・・・貸し切り状態でしばしゆっくりとおやつタイムを。
 

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 おやつのあとは古い町並みをのんびり歩くつもりでいた。。。 ふとこの近くに和洋折衷の面白い建物があることを以前どこかで読んだことを思い出し・・・お店の女性に聞いてみれば “ああ・・・らくゆうかんさんですね” とわかっていただき、親切丁寧に行き方を教えてくれた。 まだ行ったことがない所だし、ここでその建物のことを思い出したのも何かの縁・・・そう思ってそこへ行ってみることにした。


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 古民家カフェの女性には “道が狭いですから気をつけてくださいね・・・” と言われていたが・・・郷中を抜ける道は本当に狭かった。。。 一度はそのまま進むとにっちもさっちもいかなくなりそうで・・・進むことを恐れて車を方向転換させるような路地にも入り込んだりした。。。 あちこち車を走らせて・・・狭い路地を走りながら迷子になりかけたとき・・・「楽遊館駐車場」という看板をようやく見付けて・・・思いっきり安堵した。(笑)


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 その駐車場から狭い路地を歩くこと数分・・・いかにも古い洋館風の「楽遊館」に着いた。 古い学校か病院を思わせる洋風の構え・・・この表構えを鵜呑みにしてはいけないところがこの建物の面白さだ。
 この建物は昭和初期に建てられたもので・・・足袋を製造し商っていた会社の別邸というか顧客をもてなしたりする迎賓館として使われていた建物だということだ。 
 時には芸子さんを上げて・・・賑やかで艶っぽい接待とかの舞台にもなったことであろう。。。 あるいは・・・もっとディープな密やかな おもてなし もあったやも知れず・・・嗚呼。。。なんとなくその頃のお客となって接待されたいような・・・そんな気にも勝手にひたってしまい。。。(笑)


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 現在はカフェとギャラリー的なスペースとオリジナルの下駄を作ってくれるスペースとがあり・・・下駄の職人さんである30歳代半ばと思われる温和な雰囲気の男性下駄の職人さんが主にこのお店を切り盛りしているらしい。 下駄の型が居並ぶスペースでちょっと下駄の話しを聞いた。 なんでも花緒も400種類以上あるそうで・・・下駄との組み合わせでほぼ完全に自分のオリジナルの下駄が作ってもらえるそうだ。 ふと目にした一本下駄を指差して “天狗が履くようなこの一本下駄って履く人いるんですか?” と私が問えば・・・温和系下駄職人さん “板前さんで結構厨房で履いている人がいるんですよ” と、意外なことを。。。 聞けば・・・一本下駄はピシッと背筋を伸ばして履かないとバランスが崩れる・・・板前さんが一本下駄を履いて背筋の伸びた姿勢でいると包丁さばきも良くなる・・・とのこと。 いや・・・なかなか面白い話しを聞いた。 こういう話しを聞くことが出来るからどの道であっても 「職人」 と呼ばれる人の話しを聞くのは実に楽しいものだ。 ついでに “私、ウォーキングしてるんですが、この一本下駄で歩いたら姿勢も良くなるし、脂肪も燃焼しやすくなりそうですねー” と言ってみれば・・・温和系下駄職人さん “ウォーキングにはちょっと・・・” と後は笑って済まされてしまった。。。(笑)

 下駄の型の背景の庭に見えている茶室も見させてもらえるってことで・・・庭に出てみた。


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 その茶室に行く途中にその青い愛らしい花はあった。 苧環の花だ。 前回の記事で西洋苧環の写真を載せたが・・・こちらは和製の苧環。 西洋苧環ほどに派手さはないが・・・まぁるっこいとても愛らしい花だ。


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 茶室を見させてもらい、しばらくお庭を歩いた後、邸内に戻ると・・・温厚系下駄職人さん “茶室の前の青い花、気付いていただけましたか?” ときた。 “苧環ですよね。綺麗に咲いてますよね” と私が言えば・・・温厚系下駄職人さんの表情にちょっと オッ という表情が浮かんだ。 さしずめ オッ、この人、苧環を知っているんだ って内心で思ったように感じ取った私はやはり内心で しらいでか! と思った気持ちを目線で返した。 つもり。(笑) 温厚系下駄職人さん “去年は上手く咲かせられなかったんですけど・・・今年は上手く咲いてくれました。カメラを持っていらっしゃるから気付いていただけたかなと思って。。。” と、私たちがその花の在るを気付いて写真を撮ったことがとても嬉しそうで。。。 温和な上にとても心細やかな人だな。。。そう感じられた。


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 ところで・・・その茶室だが、壁の下の方で壁の色を変えているように横にラインが入っているかのような状態になっていることに気付いていただけるだろうか? その色の変わっているラインの高さまで伊勢湾台風時に水に浸かった後なのだそうだ。。。 木立の合間を抜けてきた木漏れ日が差し込む茶室・・・静かな空間だった。


 この建物の表向きの洋風の構えを鵜呑みにしてはいけないと先に述べたが・・・その訳は庭に出て建物を振り返ると一目瞭然となる。


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 表向きは白塗りの板塀で洋風の構えなのだが・・・庭からの眺めはベンガラ色が目にも鮮やかな純和風の建物だ。 この建物は和洋折衷というより、表と裏の和洋切り替えで建てられたと言った方が正しいのかもしれない。 なかなか見たことのない変わった建て方だと思う。 温厚系下駄職人さん “帰られる時に東側の妻側を見ていただくと面白いことになってますよ。是非見ていってください” と。。。 そのことについてはまた後ほど・・・。

 庭には・・・とてもハートフルな灯篭があった。


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 なんとこの灯篭・・・ハートが一杯彫り込んである。 ハート灯篭だ。 なんてわけはない。 温厚系下駄職人さんの説明によると “きっと葵の葉とハートを微妙に掛け合わせたんじゃやないかと思うんですよ” とのこと。。。 まぁ、そういうことだろうが・・・私としては、こんなにハート一杯の石灯篭にはじめてお目にかかって・・・結構楽しんで撮ってしまった。


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 この建物・・・無料で見学もさせてもらえるのだが、温厚系下駄職人さんの説明もなかなか面白く、そして彼との話しも楽しかったということもあり・・・そのまま帰るのでは申し訳ないし、もう少しこの静かな空間に身を置きたくてコーヒーをお願いすることにした。


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 静かにジャズが流れる室内から・・・次第に陽が翳っていく庭をぼんやりと眺めやりながらのコーヒー。。。 その雰囲気と相俟って、とても美味しくいただいた。


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 温厚系下駄職人さんに別れを告げ、来た道とは反対方向に歩き、下駄職人さんが 面白いことになっているという建物の妻側をみる。。。 まさに面白いことになっていた。 表の洋風と庭側の和風がこの妻側で見事にくっつけられている。。。というか切り替えられているというか。。。 こんな大胆な外観の建物・・・やっぱりあまりないと思う。 すると同行者が “アシュラ男爵みたいだねー” と一言。。。 おいおい・・・切り絵の股引きをレースのレギンスと称したのがおかしいとするなれば・・・アシュラ男爵に例える発言もなかなかのもんだ・・・と、内心で思いながらも思わず笑ってしまった。

 というわけで・・・本来はもう少し古い町並みを散策するつもりだったのだが・・・思わぬ形で古民家カフェのハシゴのようなことになってしまった。 だが・・・心落ち着く古民家の雰囲気の中でとても心静まる時間を過ごせた日曜となった。

 最後の写真は・・・私がとても気になったお店だ。 最初に行ったカフェのすぐ近くにあるのだが・・・こちらはなんと 古民家バー だ。 いやいや・・・行きたい。。。 そそられる。。。 店内がどんな設えになっているのか興味津々。。。 こういう雰囲気のバー・・・いいと思う。 どなたかご一緒しますか? 古民家なお店で一緒にグラス傾けますか?


             807-993.jpg


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コメント
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ビックリ!面白い建造ですネ!
表側は洋館のようで裏に回ると和の趣くらいはあるかな~って思いますが、
外観まで半分に分かれているのは..ナカナカないですよネ~^^

苧環という花、私ははじめてです。イモカン?かと思いました(^◇^;)
オダマキと読むんですね~(^^ゞ
ネットで見ると微妙に色々な形状の種類があるようですが、
Haru.Seionさんが撮られたこの苧環の花が一番愛らしい形をしてます♪
2010/05/18 17:00  | URL | Rekio #-[ 編集] |  ▲ top

- Rekioさんへ -

ね。。。
こんな風に大胆に和洋が真ん中で別れている建物って・・・なかなかないですよね。
まさに 面白いこと になってました。

確かに! イモカン と読んでもおかしくないですね!(笑)
青紫の色といい、まぁるっこい形といい・・・愛らしい花でした。
掌の乗っけて包み込んでしまいたくなるような愛らしさで!
2010/05/19 00:15  | URL | Haru.Seion #-[ 編集] |  ▲ top

- 古民家にて・・・ -

Seionさんも古民家のある町並みを散策されたみたいですね。。。
私達夫婦は古民家のある町のある一軒のギャラリーで裸婦展を観ましたがSeionさんは切りえと下駄なんですね。下駄は珍しいですね。
作家さんや職人さんの作品や言葉に触れる機会というのは大切に思えます。
裸婦の写真綺麗でしたよ・・・しかし、レギンスですか・・・???(汗)あっ失礼。。。

苧環の花・・・綺麗ですね。色が見事です。この季節の緑にとてもよく映えて見えます。
色で感じたのですが、それぞれの建物の写真を拝見していて思ったのですが赤色が使われている箇所が多く思えたのは気のせいかな?

その赤色と建物との調和は見事だなぁ~と感じました。赤色が多過ぎず上品さを保っているように思います。

バーですか?こちらも良い感じのお店ですね。素敵な女性をお連れになるのでしょうね~~(笑)お花も女性も綺麗がお好きですから~???

一本下駄で石段登りというのはどうですか?(爆)
2010/05/19 09:24  | URL | すみれ #-[ 編集] |  ▲ top

- すみれさんへ -

ね。。。奇遇ですよね!
同じ日曜日に古民家のどこか懐かしく時間がゆっくり流れているような空間に身を置いていたんですねー(^^)

裸婦の写真展・・・私も観たいな~と思って記事を拝見しました。
レギンス・・・やっぱり例えが変???(汗)

建物に使われている赤はベンガラですね。
そして室内には毛氈が敷かれ・・・。
純和風の古民家ってこのような赤が似合いますよね。
仰るとおり・・・品を落とさないような赤の使い方が 妙 ということなんでしょうね。
ある意味・・・猥雑になることのない裸婦写真と通ずるところがあるかもしれないですね。 ふとそんなことを思いました。(⌒_⌒)

このバー・・・気になって。。。気になって。。。ご一緒します?(笑)

一本下駄で石段登り・・・そりゃもう「特訓」の世界ですよ~(汗)
2010/05/19 23:01  | URL | Haru.Seion #-[ 編集] |  ▲ top


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