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司馬さんの訪れた地を・・・
- 2010/05/10(Mon) -
                          (Please click this photograph)
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                            菖蒲咲く小径を歩いて・・・
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                              『司馬遼太郎が愛した「風景」』


 この本がきっかけだった。。。 この本に記された場所・・・そこは何度となく足を運んでいた場所だった。。。


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 それは、徳川家康の先祖である松平氏の発祥の地と言われる松平郷にある高月院を司馬さんが訪れていたことを・・・この本で知り、このお寺にも何度も行っているのだが・・・この本で語られる司馬さん目線であらためてこのお寺界隈を歩いてみようと日曜日に出かけた。


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 まずは松平東照宮を参拝する。 この神社はそれはもう徳川家の家紋である三つ葉葵がやたらと目につく。


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 本によって知ったことなのだが・・・この神社の境内には家康が岡崎城で生まれた時に産湯として使われた水が運ばれた井戸がある。。。 さすが神君家康公の産湯として水が使われた井戸だ。。。 柵が設けられ、立派な屋根まで設えられていた。。。


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 この松平東照宮には立派な堀がある。 大きな鯉も悠然と泳いでいるし、そのお堀の存在は知っていたのだが・・・これも本によって得た知識によると・・・もともとこの神社の敷地には当時の松平氏の屋敷があった地ということで・・・なるほどそれなら当時の防御のためのお堀の跡なのかと思えば得心がいく。。。 すでに見知っている地であっても、新たな知識を得る事でそれまでとは違う観方ができたりるのはとても楽しいことだ。


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 松平東照宮から高月院へはせせらぎ流れる緑溢れる小径をゆるゆると坂を登って歩いていった。 菖蒲の花弁が陽光を浴びて・・・とても美しい紫色の輝きを見せてくれた。


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 そのせせらぎ沿いの小径の途中にある天下茶屋というお店・・・ここにも何度も来たことがある。 そしてやはり何度か食したことのある天下餅を。。。 これがなかなかボリュームがあって午後のおやつにはもってこいだ。 天下餅・・・座りしままに食うはSeion哉!(笑)


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 天下餅でパワーをもらい・・・また高月院に向ってゆるゆると歩き出す。。。


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 途中・・・黄色い躑躅の花に出会った。 黄色い色の躑躅の花ってちょっとめずらしいよね・・・。


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 この黄色い躑躅の花との出会いにちょっとした縁を感じてしまった。。。 というのは、司馬さんは花の咲く木が好きで、それも黄色い花を特に好んだという。。。 たまたまこの本を書店で手にして買い求め・・・高月院に司馬さんが訪れていたことを知った私がこの地を訪れたときに出会った黄色い躑躅。。。 あるいは司馬さんのお導き・・・? などと、密かに思いつつ、黄色い躑躅の花にレンズを向けていた。


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 土塀が続くその先に高月院の白壁がチラリと見え出してくる。。。


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 この写真の光景を司馬さんはこう記している・・・。

 “やがて前に峰が迫り、その峰を遠景にして平坦な稜線がみえ、その一直線の稜線上に白練りの低い塀と四脚門の山門がみえたとき、息をのむようなおもいがした。高月院である”


 司馬さんがそう記したこの高月院を眺め見る視点に自分も身を置いてみる。。。 私のような凡人は、自分の目で見た光景よりも司馬さんが見て記した文章を通してその光景が一層趣きのあるものに思えてしまう・・・のだ。。。(嗚呼。。。)


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 この山門は三代将軍家光によって寄進されたものだという。 家光は日光東照宮をはじめ各地の家康縁の地に建造、寄進を行っている。 もちろん家光が祖父である家康を尊敬し敬っていたことに疑いの余地は無いが・・・生母お江の方に寵愛された実弟の忠長との将軍継嗣争いを決着させて自身を継嗣と決定してくれた家康の神格化を推し進めることにより、自らの将軍としての地位を確固たるものにしたかったという思惑もあったように思えてならない。。。


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 その山門から本堂へと上がって行く石段の間の参道の躑躅が満開を迎えており・・・とても美しかった。


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 本堂をお参りした後・・・今までになくゆっくりと境内を歩いてみた。 司馬さんが訪れた当時と境内の中はそう大きく変わっていないものと思われる。 司馬さんはこのお寺をこう評している。

 “庵寺とも思われるほどに小ぶりな寺だが、山寺というものの美しさをこれほどさりげなく湛えている寺も珍しいのではないか”


 と。。。 いやいや、何度も足を運びながら特に強く惹かれなかった我が感性の鈍なるを思い知らされるようで・・・。


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 境内外の池にはポツリと咲いた花菖蒲が・・・。 その池の水面には花菖蒲と共に上空の青空と白い雲も映りこんでいた。


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 その池で・・・トンボを見つけた。 ハッチョウトンボだと思う。 もうトンボもどんどん孵化して行く季節なんだよね。


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 高月院をゆっくり歩いた後・・・またせせらぎ沿いの緑溢れる小径をのんびりと下っていった。。。


 この本との出会いで見知っている光景と・・・もう一度新たな出会い・・・を経験させてもらえたような気がする。。。 この本には司馬さんの子供の頃のちょっと愉快なエピソードや様々な人々との交流も紹介されていてなかなか興味深かった。
 また、この本には東大阪市にある安藤忠雄さん設計の司馬遼太郎記念館の紹介も載っており・・・その記念館の写真などを見ていると・・・是非とも訪れてみたくなる気持ちが湧き上がるような魅力ある記念館だと感じられた。。。 いつか絶対に行ってみようと思う。。。 どなたか司馬遼太郎記念館を訪れたことがお有りの方がいらっしゃったら感想などお聞かせいただけたら幸い哉。。。

 松平郷から少し車を走らせ、眺望のいい展望台に上がってみた。。。 山中の煙り立ち昇る場所・・・そこが松平郷だ。 高月院がいかに山深い場所にあるお寺なのかということがわかっていただけると思う。。。
 西に傾きつつある陽と・・・穏やかに連なる山並みがとても穏やかで美しく・・・付近の梢でしきりと鳴く鶯の鳴き声もとても艶やかでいい鳴き声に感じられた・・・。


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コメント
- タレがうまそうと眺むるは待雪! -

このお団子・・・特にこのタレは反則でしょー。 おいしそ~。

“やがて前に峰が迫り・・・” という司馬さんの光景描写・・・難しい言葉が使われているとか、難しい表現がされている訳ではないのに、でも、絶対に私からは出てこないと言い切れる文章で・・・司馬さんと張りあおう?なんて100万年早いという話しなんですが、そうしたところで、自分の表現力がいかに乏しいかと、ちょっとションボリ。。。

そういう視点で眺めていると・・・最後の光景写真あたりは、司馬さんなら何て表現するんでしょうねー?私は 「遠くの山並みの曲線が美しいですねー」 くらいがめいっぱいで。。。 苦笑
2010/05/20 00:58  | URL | 待雪 #ARV1kx8o[ 編集] |  ▲ top

- 待雪さんへ -

美味しそうでしょー!天下もち!
団子と言うよりもっちりもっちもちなお餅かな。

いやいや・・・私だって司馬遼さんと張り合おうなんてきっと99万年は早いと思います。(笑)
やはり文学者は・・・「表現」しますね。

最後の写真・・・「連なる」とか使いそうですが・・・。?
2010/05/21 21:36  | URL | Haru.Seion #-[ 編集] |  ▲ top


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