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美しく・・・かっこ良く・・・ここまで来たか!孤高のギタリスト!
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- 2010/04/15(Thu) -
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今日は終日曇天・・・夕方、一応カメラを持って歩き出したが・・・陽光もなく次第に暗くなっていく状態では写真を撮る気も失せていた。 で、ホワイトバランスを電球色に設定し、曇天の空を撮ってみる。 灰色の空が青みを帯びた空に写る。。。 これはもうほとんどヤケクソなお遊び撮りだ。 が・・・青く写った風景を見て・・・最近DLして毎晩聴いているアルバムの紹介に使えるぞ・・・と。 そのアルバムとは・・・スタジオ録音では7年ぶりのジェフ・ベックの 『Emotion & Commotion』 だ。 ![]() 『Emotion & Commotion』 Jeff Beck 正直、このアルバムを聴いて驚いた。。。 孤高のギタリスト・・・ここまで来たか! そう思った。。。 まず・・・そのアルバムから 「somewhere over the rainbow」 を。。。 お馴染みの曲だが・・・こんな哀愁に満ちた「オーバー・ザ・レインボウ」を聴いたことがない。 美しいオーケストラのストリングスとジェフ・ベックの泣きのギター・・・オーバーではなく思わず涙腺が緩みそうだった。。。 ジェフ・ベック・・・エリック・クラプトン、ツェッペリンのジミー・ペイジと共にロック三大ギタリストと称されたギタリストだ。。。 ギタリストとして名を成してからも・・・外出する予定が無いときは、家にこもって朝から晩までギターを弾いているといわれるような人だ。 私は高校生時代に彼のアルバムに出会い・・・聴き入っていた。 いつしかジェフ・ベックのギターから離れていたのだが・・・今回久しぶりに聴いてみて・・・改めて惚れ直したような感がある。。。 それは熱愛していた女性との間にいつしか距離が出来、なんとなく自然消滅となってしまい・・・やがて何年か後に偶然再開して改めてその女性に惚れてしまったかのように。。。 人は何年経とうと基本的な性格や人柄はそう大きく変わるものではない。 だが、特に女性は・・・着ている服や髪型、メークなどで随分と感じが変わるし・・・「女の子」だったのが「大人の女」に変貌していたり・・・ってことはある。 そうして変貌した女性の姿に驚きもし、改めて心惹かれるという経験を持つ男は相当数いることだろう。。。 私も含めて。。。 ジェフ・ベックのギターテクニックの凄さに今更驚きはしないし・・・泣いているようなギターの音色にも魅了はされていた。。。 しかし・・・今回のアルバムの選曲とオーケストラのストリングスとの競演には少なからず驚かされた。 65歳になったジェフ・ベック・・・極上のヒーリングミュージックまで聴かせるほどに音楽性の幅を広げたかと。 この曲など私がイナバウアーばりに仰け反るほどに驚いた。。。 『トゥーランドット』の『Nessun dorma(誰も寝てはならぬ)』 ジェフ・ベックがプッチーニを演奏するとは・・・! しかもそれがとても美しい! (この曲では荒川静香もイナバウアーはし難いだろうが・・・笑) もちろんこのアルバムに収められているのはスローな曲ばかりではない。 ジョス・ストーンという女性ボーカリストをフューチャーした「There s No Other Me」などは・・・かつて私が大好きだったジェフ・ベック・グループ時代のソウルフルな曲のリズムを髣髴させて懐かしい感じがしたりしたのだが・・・このアルバム、概してヒーリングミュージックだといっても差し支えないと思う。 現に私はここのところこのアルバムを聴きながら眠りに入っているから。。。 ロックギタリストとしてジェフ・ベックを捉えようとしている昔からのファンの中には今回のアルバムに納得できない向きもあろうが・・・ここまで来ると、ジェフ・ベックの音楽性はロックだとかフュージョンだとかソウルだとかのカテゴリーに分類しようとするのに無理がある。 すでに彼の音楽性は 「ジェフ・ベック」 というジャンルを確立したと思えば良いのだ。 女性にしても・・・せっかく魅力的な 「大人の女」 に変貌した彼女に再会できたのに・・・かつての 「女の子」 のイメージに固執して現在の彼女の魅力を受け入れることが出来ないというのはいかにも残念(むしろ勿体無いという言い方が正しいか・・・笑)ではなかろうかと。。。 いや、ジェフ・ベックを語るのに適した例えかどうかはわからないが。。。 とにかくそういうことなのだと私は思う。(笑) 最後に 「Elegy For Dunkirk」 を。。。 この曲のタイトルとなったダンケルクというのは、ドーバー海峡のフランス側の地名のことで・・・第二次世界大戦でフランスを席捲したナチスドイツによってダンケルクまで追いつめられたフランス軍・イギリス軍約35万人は軍船だけでなく漁船を含め水に浮かぶ物ありとあらゆる物でイギリスまで後退を余儀なくされたという戦い。 このダンケルクの戦い以後すぐにパリも陥落した。 守るべき祖国から逃げながら命を落とす者、敗残者としてイギリスに渡る者・・・そのフランス兵の無念の思いたるやいかばかりか。。。 ジェフ・ベックの悲しげなギターの音色は、そんな兵士達の心情と共に自由が陵辱されたことへの悲しみも表しているのか・・・。 このジェフ・ベックの新しいアルバム・・・私的には近年、こんなに美しくもカッコイイアルバムに出会ったことがない。 最初に述べたジェフ・ベックには青が似合うというのは・・・1976年リリースの「Wired」のレコードジャケットで真っ白なジャケットを着たジェフ・ベック・・・その真っ白なジャケットが青く染まっている写真がとても印象的でもあって・・・以来、ジェフ・ベックと青が私の中で結びついていて。。。 その「Wired」がジェフ・ベックの最高傑作だと私は思っているのだが・・・今回の新作はその「Wired」に並び立つほどの「作品」だと思う。 ![]() **この記事に何か感じるところがございましたらクリックいただければ幸いです** ![]() ![]() スポンサーサイト
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