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屈服しない心を観た
- 2010/02/20(Sat) -
                          (Please click this photograph)
                 724-1.jpg

                               『インビクタス』

                         Invictus(William Ernest Henley)
 
                            私を覆う漆黒の闇
                            鉄格子にひそむ奈落の闇
                            私は あらゆる神に感謝する
                            我が魂が征服されぬことを

                            無惨な状況においてさえ
                            私は ひるみも叫びもしなかった
                            運命に打ちのめされ 血を流しても
                            決して屈服しない

                            激しい怒りと涙の彼方に
                            恐ろしい死が浮かび上がる
                            だが 長きにわたる 脅しを受けてなお
                            私は何ひとつ 恐れはしない

                            門が いかに狭かろうと
                            いかなる罰に苦しめられようと
                            私が我が運命の支配者
                            私が魂の指揮官




 ウィリアム・アーネスト・ヘンリーというイギリスの詩人によって書かれた詩だ。 彼が病のために最初は左足の膝から下を、さらに20歳代で右足も切断されるという不幸に見舞われた際の1875年、病院のベッドの上で書かれたものだと言われている。
 その詩は、28年間もの長きにわたり政治犯として獄中に繋がれていた後の南アフリカ大統領ネルソン・マンデラが獄中の魂の拠り所とした詩だ。
 昨夜、その詩のタイトル 「インビタクス」 を題名にした映画を観た。


                 724-3.jpg


 言わずと知れたクリント・イーストウッド監督最新作だ。 期待に違わぬ素晴らしい作品で・・・またもやイーストウッド監督に魂を揺さぶられてしまった。

 南アフリカ大統領に選出されたマンデラは、多くの黒人の期待を背負うと共に、アパルトヘイト時代の復習的な政策を取るのではないかと南アフリカの大部分の富を占有する少数の白人の不安と不審を同時に抱えることとなる。
 しかしマンデラは “自らがまず変わらなければ、他人に変化を求める事は出来ない”と白人に恨みを持つ黒人達を諭し、“まずは許すことからだ” と周囲にも語る。
 だがマンデラの意はなかなか通じず、アパルトヘイト時代の恩讐と偏見を拭い去る事は容易ではなかった・・・。
 その頃、南アフリカ開催のラグビーのワールドカップが近づいているにも関わらず、南アフリカの代表チーム、スプリングボクスは国際試合で不甲斐無い負けを続けていた。。。 代表チームといっても南アフリカではラグビーは富める白人を象徴するスポーツとされて黒人に毛嫌いされており、黒人達はスプリングボクスが海外チームと対戦する試合では南アフリカの相手を応援するという始末だ。。。
 国の実権の多くを握りつつある黒人達はスプリングボクスを解体して、まったく違うチームづくりをを話し合いを進めるが・・・マンデラは白人の心の宝物であるスプリングボクスを存続させることを決断する。 しかも弱小であるスプリングボクスの強化を図り、そのためにキャプテンであるピナールのリーダーシップに迫るワールドカップでのチームの躍進を預けた。 代表チームの活躍に南アフリカ国民の人種を越えた融和を賭けたのだ。 “この国は誇れるものを求めている・・・”と、そう考えて。


             


 映画は中盤までモーガン・フリーマン演ずるマンデラ大統領の強い意志に裏打ちされた寛容と融和の精神に溢れた人格とリーダーシップに寄り添うように進行し、観る者の心の中に ジンワリ と温かい気持ちを浸透させていく。。。 マンデラ大統領のその人柄に接した南アフリカのラグビー代表チーム、スプリングボクスのキャプテンであるマット・デイモン演じるピナールの心に芽生えた 変化の兆し はやがて・・・家族を、チームを変化させていく。
 その変化の様子に観る者の心も一層温められていき・・・南アフリカ開催のワールドカップでのラストゲーム直前に超満員の試合会場に事前通告無く超低空で近づく旅客機の出現から物語は一気にクライマックスへと突き進む。 それはもう、ゴールラインにボールをトライするために突進するラガーの如く。。。 それまで ジワジワ と温められてきた観る者の心は一気に加熱し、熱い感動が。。。

 さずがにイーストウッド監督! 期待に違わぬ作品だと思う。 ラグービーというスポーツが軸でゲームシーンも多くあるのだが・・・そのゲームシーンを過剰な演出で盛上げるというあざとくも安易なことはせず・・・激しくも緊張感の溢れる画面で観る者の心を極めて自然に熱い感動へと導いてくれる。
 マンデラ自身が自分を演じて欲しいと願ったというモーガン・フリーマンは・・・もうマンデラそのもの。。。 マット・ディモンって、こんなにカッコイイ男だったのかと、頼もしいキャプテンシーに・・・かつてはラガーであったSeionも見惚れた。

 マンデラを支えた詩を結ぶ言葉・・・“ 私が我が運命の支配者 私が魂の指揮官 ” その強い心あってこそ起きた現実。。。 イーストウッド、またもや観る「べき」価値のある映画を生み出した。

 ちなみに・・・これからこの映画を観に行く人にお願いが。。。 スプリングボクスのラストゲームの最中、スタンドで立ち上がってバンザイをするような応援をする男性が一瞬映る。。。 同行者は “イーストウッドだよ!” と言い張るが、私は “ちょっと若くなかったか~” と応える。 果たして・・・その応援男性、イーストウッド監督のカメオ出演か否か、ご自身の目で確認してお知らせいただけないだろうか・・・?


     724-2.jpg


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コメント
- この映画 -

この週末に観る予定なので記事読まないでおこうと想ったのですが、読んじゃいました・・・笑

イーストウッドが作りたかった作品でM・フリーマンがマンデーラ大統領を自ら願望した
となれば観に行かねばとなりません。Seionさんの記事を読んでこの映画のよさすでに確信しています。

マット・デイモンの適役は聞いていますので楽しみです!
2010/02/24 00:15  | URL | ヘルブラウ #pDmV/urE[ 編集] |  ▲ top

- ヘルブラウさんへ -

週末に観に行かれるのですね!
結末は歴史に刻まれた事実ですので・・・読んじゃってもよしとしておいてください。(笑)

モーガン・フリーマンの落ち着いた演技も素晴らしいですし・・・マット・デイモンのキャプテンはとてもカッコいいです!

イーストウッドって・・・すごいですよね!
2010/02/24 11:25  | URL | Haru.Seion #-[ 編集] |  ▲ top


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