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幻の花・・・花かつみ
- 2009/06/09(Tue) -

                      454-1.jpg

                          この花・・・幻の花なのか?

 一年に花の咲くこの季節の二週間強の間だけ一般公開となる園地がある。
 その園地では、幻の花と呼ばれる花かつみ(花勝美)が保存会の人達によって大切に保護されている。
 日曜日、天候は晴天。 この園地の一般公開に今年初めて訪れることが出来た。


     454-2.jpg


 花かつみと呼ばれるこの花・・・一般に咲いている花よりやや小ぶりで可愛らしい印象を受けはするのだが・・・どう見ても花菖蒲に見える。。。
 そう。。。ここでは花かつみと呼ばれているが・・・惑うことなく花菖蒲の花なのだ。

 実は、なにもこの小ぶりの花菖蒲が幻の花というわけなのではなく・・・「花かつみ」という花の名こそが幻なのだ。。。


                454-3.jpg


 おみなへし 咲沢に生ふる 花勝美 かつても知らぬ 恋もするかも

 「花かつみ」という言葉が日本史上最初に使われた万葉集の中臣女郎が大伴家持に宛てた恋の歌だ。

 みちのくの あさかの沼の 花かつみ かつみる人に 恋やわたらん

 古今和歌集にも上記の読み人知らずの歌。。。 みちのくの安積沼に咲く花かつみのよう可憐な人と恋と恋に落ちた・・・その人いつまでも同じ気持ちでいたい。。。 と、恋する人への想いを切実に詠んだ歌に詠み込まれた花なのだから美しき花であるに違いない。

 このような名歌と共に昔から「花かつみ」の名は知られているのだが・・・それが実在のどの花を指すのか・・・あるいは実は実在する花ではないのか・・・特定されていないのだ。

 どの時代にも数寄者は存在するもので・・・江戸時代にはこの「花かつみ」をめぐる諸説が「花かつみ考」として論ぜられ、書も発行もされたという。 その諸説の中で・・・マコモ、デンジソウ、花菖蒲、ヒメシャガなどが「花かつみ」の候補として挙げられたようだが・・・現在に至るまで結論は出ておらず・・・「花かつみ」は依然として幻の花なのだ。

 芭蕉が「奥の細道」の中で、郡山を訪れた際、安積沼で日が暮れるまで花かつみを訪ね歩いた模様が記されている。

 その歌にも詠まれ、芭蕉も訪ね歩いたという安積沼では・・・花菖蒲が花かつみとされていた時期もあったようだが・・・現在、郡山市は花かつみにヒメシャガをあててそれが市の花になっているという。

 だが、「花かつみ」の正体についての結論は出ていないのだから・・・この園地の保存会の人達にとってはこの花が「花かつみ」なのであり・・・それで良いと思う。


                454-4.jpg


 それにしても・・・幻の花と呼ばれる「花かつみ」という名の花・・・未だに特定されていないというところがなんとなくミステリアスでもあり・・・その幻の花を突き止めようとする者に男と女を配した小説の題材になりそうだ。 幻の花の真実を追い求める男と女・・・いつしかその二人の間に芽生えた恋心・・・幻と終わるか・・・? 真実へと育つか・・・? そして幻の花の正体は・・・? みたいな?(笑)

 この園地の花かつみ・・・花菖蒲としては小ぶりなのだが・・・それはきっと品種改良などを経た花ではなく、大切に保護されてきたぶんだけ、ひょっとして原種に近いのかもしれないな・・・と、そんなことも思いながらゆっくりと観させてもらった。。。


             454-5.jpg


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コメント
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おはようございます
花かつみ、小ぶりで凛としていますね
今芭蕉漬けです。奥が深くて・・今のところ浅漬けです。俳句教室。親くらいの年代の方々なんですけどね、深いかたに触れる楽しい時間です~でもそれ以上に・・作句が苦しいi-182
2009/06/09 05:26  | URL | yuyu #xIqzmozA[ 編集] |  ▲ top

- yuyuさんへ -

そうそう!その通り!
小ぶりなんだけど凛としていて品がある花なんだよね。

おぉ。。。
俳句教室に行っているんだね!
いいね~ そうやって自分の世界を広げていくって素敵なことだね!(^^)
また 俳人yuyuさん の作品をお披露目を~!
2009/06/09 13:04  | URL | Haru.Seion #-[ 編集] |  ▲ top

- 紫の上 -

“小ぶりで、大切に保護されてきて原種に近いのかな”というあたりと、この混じり気の無い紫からイメージされるのは、「源氏」の紫の上…というと、聞こえはよさそうですが、正確には「あさきゆめみし」の紫の上だったりします。。。ハハハ。

「花かつみ」…「花かつお?」とツッコミたくなる衝動に駆られたのは私だけでしょうか…「幻の花」をつかまえて罰当たりですね。
2009/06/12 00:56  | URL | 待雪 #ARV1kx8o[ 編集] |  ▲ top

- 待雪さんへ -

私も「三国志」にい最初に触れたのは横山さんの作品だったりします。
なんでもそうですが入りやすい入り口から入ればいいのかな・・・と思います。
『源氏物語』も何方かの作品で読んでみたいと思っています。

「花かつお」・・・いやぁ~なんだかとても懐かしい響きですね~!!!(*^m^*)
2009/06/12 11:54  | URL | Haru.Seion #-[ 編集] |  ▲ top


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