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全ての人への応援の物語『リトル・ターン』
- 2008/04/10(Thu) -

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          『リトル・ターン』 ブルック・ニューマン著
「ターン」は21世紀の「ジョナサン」なのか?”という一言につられて手に取った『リトル・ターン』
しかも、翻訳はジョナサンと同じ五木寛之氏

『かもめのジョナサン』は原作を読み、映画館でその美しい映像と二-ル・ダイアモンドの歌声も素晴らしかった音楽とにその世界観に酔った、想い出深い物語
早速サントラレコードを買い、美しい音楽を楽しんだ。
その映像の美しさと音楽の美しさの融合の見事さは、今でも『グラン・ブルー』とそのサントラと並んで、私的「映像+音楽の美しさ部門」の双璧№1!

ジョナサンはかもめの群れの日常に疑問を持ち、飛ぶことの崇高さに目覚め、時には身体がばらばらになりそうなほどの苦行ともいえる経験を通じて、ついには到底普通のかもめでは到達できない特別なかもめとなる。
その生き様は、当時イエス・キリストの生涯にも通じるものと形容されるほどのスペシャルなかもめとして描かれた。

一方、リトル・ターン(コアジサシ)ときたら・・・ある日、突然飛べなくなる。
身体に支障はなく、内面的な理由(らしいとしか当初彼自身はわからないわけだが・・・)から飛べなくなり、仲間と共に空を飛び、魚を捕るという、コアジサシとしてはごくごく普通のことが出来なくなってしまう。
だからといって、大慌てで飛ぼうとするわけでもなく、悲嘆にくれる訳でもなく、ただただ浜辺に佇み、空を見上げたり、海の彼方を見つめたり、浜辺の漂流物を集めて浜辺に自分の隠れ家を作ったりするくらいでたいした努力はしていない。
普通に飛べなくなったのに、ただ無為に過ごしているありさま。
なのではあるが・・・。という物語。

従って、ターンは21世紀のジョナサンたり得ない。

21世紀であっても各界のトップランナーとして、普通群からは異次元世界ともいえる高みに上り詰めるような現在のジョナサンは存在する。
それはあくまで“特別な存在”であり、皆が皆ジョナサン的世界に至れるわけではない。
しかし、ターンは所謂、普通群からポロリとこぼれ落ちた者の物語。(本当は、こういう使いかたでの“普通”って言葉の使いかたは好きでもないし、ある意味不適切だと思うが、話をわかりやすく運ぶために便宜的に使っている)
それは、短期か長期は別として、誰の身にも起こりうるし、特別視する必要などないこと。
20世紀であろうと、21世紀であろうと、何世紀であろうと・・・ジョナサンとターンは存在している。

違いがあるとすれば、ジョナサンが出版された時代にはターンの物語を出版しても話題にもならなかっただろうということだけ。
現在・・・国家間では富める先進国の無軌道な開発・文明化により、非の無い素朴な人達の住む海の島が海に没しようとしているような格差がある。
各国国内では・・・体制の違いがあっても、共通するのは富の格差が広がる一方であること。

そんな時代だからこそ、ジョナサンではなくターンなのだ思う。
ターンの物語は“全ての者”への応援の物語なのではないかと・・・そう思えた。

飛べなくなったら飛べなくなったで焦ったり、悲観したりせず、空を飛んでいたときには見えなかったモノを見つめようよ。
自分の足下にだって、今まで見えなかったモノは存在しているってことに気付こうよ。
そしたら今までとは違う世界が見えてくるよ。。。きっとね。
ただ・・・どんな状況下でも、どんなことにも意味はあるから“無為”に過ごしてちゃいけないよ。
人に教えてもらって見るんじゃなくて、自分の目で見て気付こうよ。

って、そんな物語だと、私は受け取った。

それにしても五木寛之氏・・・ジョナサン、ターンと海外で話題になった鳥の物語の翻訳を手掛けた。
ジョナサンは左脳を使った“創訳”と称し、ターンは右脳を使った“想訳”であると、本書のあとがきで述べている。(さすがに作家!なんとなく頷けちゃうようなこと仰る)
きっと、この人・・・生まれ変わったら鳥になりたいと思っているのではなかろうか?そうだよきっと。
実は私自身、「かもめのジョナサン」を読んで以来・・・、輪廻転生で人間に生まれ変われなければ鳥に生まれ変わりたいと密かに目論んでいる。
それもかもめだと天敵にやられそうで危なそうだから、猛禽が良いな~と身勝手な目論見。
身勝手な目論みにもほどがあろうが、もっと言えば・・・猛禽のうちでもスピードスターである「隼」が良いと狙いを定めている。

誰か、ジョナサン、ターンに続いてハヤブサの物語を書いてくれないだろうか?




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