2017 05 ≪  06月 123456789101112131415161718192021222324252627282930  ≫ 2017 07
スポンサーサイト
- --/--/--(--) -
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のURL | スポンサー広告 | ▲ top
春香花 - 花の香りに誘われ
- 2009/03/12(Thu) -
                 361-1.jpg

                 沈丁花の花が咲き、芳香を放ち始めた
 香りで春を感じさせてくれる沈丁花。。。
 その甘い香りは、花の在りかがわからなくとも、その香りによって花の在るを知らしめてくれる。



                 361-2.jpg


           沈丁花 いまだは咲かぬ 葉がくれの くれなゐ蕾 匂ひこぼるる


 間もなく明治も40年を迎えようとする年・・・この歌を詠んだ歌人若山牧水が21歳でまだ学生だった頃、友人の恋の使者として神戸のある女性の家を訪れた。。。
 たまたまその女性の家には、当時須磨にて病療養中の女性が居合わせた。
 
 1歳年上のその女性、園田小枝子に牧水はたちまち心惹かれてしまった。

 が・・・小枝子は、別居中ではあったが人妻であり二児の母であった。。。

 しかし・・・惹かれ合う二人はその気持ちを抑えることが出来ず・・・恋に身を任せた。。。

 小枝子と出会い、小枝子を想う気持ちを深めていくに連れ、牧水は文学で実を立てる決意を固めていくこととなる。


                    361-3.jpg


 やがて・・・牧水への恋心に導かれるかのように、小枝子は牧水を訪ねて上京した。

 牧水は小枝子を連れて房総の根本海岸へ出掛け、明治40年暮れから翌年の正月にかけて二人でそこに滞在し、情熱的に愛し合う時を過ごし・・・互いの気持ちを確かめ合いますます恋を深めていった・・・。

 その後、小枝子は牧水との恋を実らせるべく自活の道を模索するが・・・小枝子は病弱の身に加え、別居しているとはいえ、いまだ人妻という立場であり、当時の世相ではまさに 世忍ぶ仲 であり、二人の恋心だけではそうそう思い通りに事は運ばず・・・。

 悩みに悩み、もがき苦しんだ末に・・・二人は別れた。。。
 しかし、出会って恋に落ちてから足掛け5年に渡り二人は恋に生きたのだ。 
 5年・・・明治の時世のことと考えれば、その想いの深さがわかろうというもの。。。

 沈丁花を詠んだ前述の歌を小枝子と出会った頃の気持ちを詠んだ歌として・・・下記の歌を小枝子と別れし後の歌と仮定したならば・・・あまりに切なく悲しい。。。


          沈丁花 みだれて咲ける 森にゆき わが恋人は 死になむといふ


                 361-3-2.jpg


 小枝子との恋と別れの心情を綴った歌集『別離』は、熱狂的ともいえるような話題作となり、再版に次ぐ重版を重ね・・・世が大正時代になっても読まれ続けた。。。

 小枝子の名を詠み込んだ歌も幾つかある。。。
 たとえば・・・

          わが小枝子 おもひいずれば ふくみたる 酒の匂いの さびしくあるかな


 人妻であり、母でもあった小枝子との出会いと情熱的な恋・・・そして別離が無くば、日本文学史に若山牧水の名は記されなかったかもしれない。。。


                 361-4.jpg


 沈丁花の花の甘い香りに・・・そんな情熱的で儚い恋の想いを込めた歌を詠んだ・・・そんな歌人もいたことに想いを馳せつつ・・・その花を、香りを愛で、心静かに春を感じるのも・・・悪くないよね。

 春の香・・・沈丁花・・・今春、あなたは何処でどんな想いでその香りに出会うのだろうか・・・?

 
                 361-5.jpg


     **この記事に何か感じるところがございましたらクリックいただければ幸いです**

               ブログランキング・にほんブログ村へ  
スポンサーサイト
この記事のURL | 男と女の話し | CM(2) | TB(0) | ▲ top
<<春ドライブにピッタリな・・・New Style Jazz! | メイン | 春黄花 ・・・ 黄色い線香花火>>
コメント
- -

v-351こんにちわ。
私なんかのブログに足を運んで頂きありがとうございます。

すごく、綺麗で素敵ですねー♪
格好いいです。
目からの抱擁で癒されます。
また、心和みに来たいと思います。

こちらこそ、よろしくおねがいします。
2009/03/12 16:08  | URL | soraka #-[ 編集] |  ▲ top

- sorakaさんへ -

こちらこそ!
お越しいただき、ありがとうございます~♪

お花で繫がった “縁” ですね!(V^-°)

“目からの抱擁”・・・素敵な表現をされますね~!

気ままに撮り綴っているブログでして・・・(〃∇〃) てれっ。。。
これからもどうぞヨロシクです!
2009/03/13 00:08  | URL | Haru.Seion #-[ 編集] |  ▲ top


コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://hananosakuoto.blog52.fc2.com/tb.php/506-79974e34
| メイン |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。