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「環境問題」について目からウロコがポロポロと。。。
- 2009/02/07(Sat) -
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                    『ほんとうの環境問題』
                   池田清彦・養老猛司 共著


 地球温暖化が叫ばれて久しく、環境問題・エコ対策は、今や当たり前の問題として日本でも浸透している。。。
 温暖化がこのまま進めば海面に沈むと言われるツバルの様子や、北極圏の氷が溶け出し生活圏が狭くなってきているシロクマが右往左往する姿などをTVなどで観れば・・・やはり大変だ。。。と、私も思う。。。

 が、温暖化の予想など私のような素人が数値として算出出来るはずもなく・・・ただTVや新聞などマスコミで報じられることを情報として受け取るしか知りえないわけで・・・。
 そんな私が・・・この池田さんと養老さんの本を読み進むうちに、何度も “へぇ~” “ほぉ~” と唸り、今まで得た情報が固定観念化しており、それらがまるで目からウロコがポロポロと落ちるかのように・・・今までとは違った観点で環境問題を考えることの出来る視点、そして、この国の環境問題への取り組みの大いなる疑問点・問題点を考える視点を新たに与えてもらえたような感じだ。


 地球温暖化についての科学的な研究と情報の収集を行う政府間機構であるIPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change ・気候変動に関する政府間パネル)の予測によれば・・・今世紀中の気温上昇は1.1℃~6.4℃とされている。

 だいたい・・・この1.1℃~6.4℃という幅のある数字が、この予測がいかに困難であるか、それだけにいかに精度が高くない予測かということを如実に表していることか。。。

 ともあれ、その気温上昇を招く原因としてIPCCは・・・太陽の影響はたった7%で、93%は人為的なものだとしれいる。 そのうち53%がCO2の影響で、それ以外はメタンやブタンの影響だとしている。

 93%が人為的な影響というIPCC説自体にそもそも筆者は疑問を呈しているのだが・・・その説をとりあえず正しいと仮定して面白い計算をしてくれている。

 IPCC説で最も信憑性があると言われている数字は・・・100年後に平均気温が2.8℃上昇し、海面が35cm上昇するというものだ。。。
 その数字を使い、地球温暖化の93%の人為的影響のうち53%がCO2の影響とすれば・・・

                  93% × 0.55 = 49.3%

 温暖化へのCO2の影響は49.3%となる。

 現在、毎年約265億?のC2が全世界で排出されているとされ・・・単純計算で100年同じペースでCO2が排出され続けれると便宜的に仮定すれば、CO2排出量の100年累計は2兆6500億?となる。

  京都議定書の対象となっている国が出すCO2はその265億?の約60%、そのうち京都議定書を批准した国のCO2排出量は、さらのその60%程度・・・

 つまり・・・ 60% × 60% = 36%

となり、京都議定書批准国のCO2排出量は総量の36%程度ということになってしまう。

 となると・・・京都議定書の批准国が6%という排出削減目標を遵守したとしても・・・
 
  36%の6%で・・・   36% × 0.06 = 2.16%

 なんと・・・CO2排出量のたった2%強・・・にしかならない。。。

 つまり、京都議定書の現状ではCO2による温暖化抑制の度合いは・・・

                2.16% × 0.493(温暖化へのCO2の影響は49.3%)  = 1.06%

 となり、たかだか1%にとどまるという試算となる。

 つまり・・・このままの京都議定書のCO2排出規制を頑なに守ったとしても・・・100年後の35cmとなる海面上昇を1%程度抑えて、34.65cmに抑えることが出来る。 というか・・・その程度かい!って感じだ。。。

 日本のCO2排出量は全世界総量の5%といわれている。
 もし日本が京都議定書を守り6%の削減をすれば・・・

               5% × 0.06(6%削減) = 0.3%

 となり、全世界のCO2排出量の0.3%を削減することが出来、日本の温暖化抑制への貢献度は0.15%という数字となる。
 
 もし、今世紀末までに平均気温が2.8℃上がるのなら・・・

               2.8℃ × 0.0015 = 0.0042℃

 つまり、2.8℃の上昇を0.0042℃下げるのに貢献することになり・・・

 35cm上がるといわれる海面上昇に至っては・・・0.525mm強の抑止効果。。。という数字となる。

 なんと・・・日本は、100年後の気温上昇を0.0042℃抑え、海面上昇を0.525mm抑えるために、京都議定書の6%削減目標をクリアすべく毎年1兆円も使って、その上さらに2兆円も使って多国から排出権を買っていることになり・・・100年そんなことを続けたら何百兆円費やすになることか。。。


 二人の著者はCO2削減を否定しているわけではない。
 が・・・すでに世界先端の技術でCO2の削減を実現している日本が、まだ削減余地のある他国と同じ6%削減(EUは8%だが・・・)を飲んでしまったのは・・・いかにも不平等であり、最大のCO2排出国アメリカ(総量の22%)や急増加中の中国などが批准していない京都議定書の実効性に大きな疑問を呈する。。。


 それだけではなく・・・
 CO2の排出抑制に積極的なEUの姿勢はアメリカなんぞに比べて 環境問題への意識が高くて “いいな~” と思っていたら・・・さにあらず。。。 EUの真意はアメリカがまごついている間に排出権売買ビジネスで主導権を取ろうとしている思惑があるわけだし・・・。 環境より商魂!

 アメリカもそれがわかっているから京都議定書に乗ろうとはしない。。。
 どころか・・・トウモロコシでバイオ燃料など作り出し・・・ “やっぱり、ブッシュ政権はアホだ。。。なにしてくれるん!トウモロコシで燃料なんか作るからトウモロコシの値段が上がるじゃん!まったくそんなこともわからんのか~!” と、思えば・・・アメリカはそんなこと先刻承知。。。 高値でトウモロコシが取引されるから、農家はホクホク。。。 もともと自国の需要に使う以外の剰余トウモロコシでバイオ燃料をつくっているのだから・・・叩き売りのようで安値で売るよりトウモロコシの価格上昇が起こったほうが結果として儲かる・・・ってことだ。。。 エネルギー政策に見せかけた、農業政策・・・だね。。。ある意味。

 また・・・京都議定書に後から乗っかってきたロシア・・・ “やれやれ・・・ようやくロシアも国際協調の姿勢を見せるようになったか・・・よしよし・・・” と思ったりしたら・・・さにあらず。。。
 CO2の排出権を日本に高値で売りつけられるいう目論見があるわけで・・・。揉み手で日本に排出権を売るつける。。。

  ̄\(-_-)/ ̄ヤレヤレ.。。 日本・・・である。。。
 せめて・・・ロシアならロシアから排出権を買うのなら、その条件として・・・ロシア国内のCO2削減のための設備投資のための機材購入は必ず日本の企業から購入するべし・・・という約定を交すことにするとか・・・ただ単に雲を掴むような買い物に毎年何兆円も使うとは・・・いかにも能がない。。。

 筆者達は、温暖化、環境問題もエネルギー問題であり、それは人類の爆発的人口増加と密接に関わっており、それはそのまま食糧問題とリンクしていることを丹念に語ってくれている。。。
 温暖化による海面上昇より・・・日本にとっては喫緊の危機が差し迫っていることに警鐘を鳴らす書でもあり、温暖化だけに拘り過ぎると大極的な環境問題を見誤る可能性が有ることを教えてくれている。。。

 あれだけ話題になった南極のオゾンホールのフロンガス原因説も・・・どうやら近年は、太陽活動の変動による影響説が強まりつつあるようで・・・盲目的に “温暖化防止!” と叫び、温暖化抑止教信者と化さないよう・・・情報は様々な方向から仕入れ、時には “良いこと” であっても、あえて疑問の目線で眺めて観ることも必要だと思った。。。 

 一般的に人が誰かを・・・“いい人” と称する場合・・・その人にとっていろんな意味はあろうが “良い人” な場合も有れば、実は “どうでもいい人” ということもあるわけで・・・。
 環境にとっての “いい事” も・・・ “本当に良い事” もあれば、実は “案外どうでもいい事” があるのかもしれない。。。
 その “どうでもいい事” にお金と労力を注ぎ込み続けることのないよう・・・やはり時には “疑問の目” で物事を観ることは必要だろう。
 

 日本で一生懸命行われているペットボトルの分別収集なんかも・・・本書を読むと・・・ちょい脱力感感じざるを得なくなる。。。
 視点はあくまで生活者視点と国際的視点と複眼的でないと片手落ち・・・と、強く意識させてくれた。
  

 近年、こんなに “な~~~るほど。。。” と頷きながら読んだ本は・・・ないかも。。。


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コメント
- こんばんは~ -

養老孟司さん 池田さんと「環境問題」について
書かれたんですね。 お二人は 昆虫仲間ですよね。
養老さんは 東大医学部教授で解剖学が専門だった方ですね。 池田さんは アルキメデスの定理を勘違いして
氷が溶けても海面は上昇しないと発言したことが
色々 言われてるようですね。
そんな お二人の共著 おもしろそうですねv-411
「と学会」が 環境問題の嘘の嘘で 以前 批判
してるから また 議論呼ぶんだろうなあv-388
養老さんも 専門外のことを色々と書かれて
きましたが 特に 医学会では 批判が多いと
聞きました。。。。

「環境問題」 いずれにしても 人類に突きつけられた
対応が難しい 命題 ですよねv-356

内容は 読んでないので 何とも 僕には
わからなくて~ ごめんなさいv-436
2009/02/07 03:52  | URL | とんこつ君 #-[ 編集] |  ▲ top

- とんこつ君へ -

環境問題もまずは様々な情報を知ることが大切だと思うんですよ。
どうしてもマスコミはセンセーショナルな報じ方をしがちになるし・・・特集番組は情緒的に作られすぎるきらいがあるように思います。

地球規模、国際的な観点で問題をとらえた上で、身近な事で何が大切かを考えていくというのは環境の問題に対する基本的なスタンスかと思うです。
2009/02/08 03:29  | URL | Haru.Seion #-[ 編集] |  ▲ top


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