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700年の時空を越えた愛の物語
- 2009/02/02(Mon) -
                    323-1.jpg

                 『ガーゴイル』 ~ 転生する炎の愛 ~
                  アンドリュー・デイビッドソン 著


 著者であるアンドリュー・デイビッドソンは、5年間日本で暮らした経験を持つ。  その在日期間中にアンジェラ・アキとも知り合った。
 その縁で、本書の巻末には彼女の特別寄稿文が載せられている。

 14世紀のドイツ、そして現代アメリカと700年もの時間を越えた壮絶な二人の愛の物語を縦糸に・・・14世紀イタリア、19世紀イギリス、中世日本、中世アイスランドとそれぞれに激しい愛の物語を横糸に・・・紡がれた壮大な愛の物語。。。

 日本人、いや、仏教徒にとっては輪廻転生という概念は目新しいものではないのだが、著者は5年間の在日期間に輪廻転生に基づく “生まれ変わっても・・・” という考え方に触れる機会があり、それがこの小説の骨格に与えた影響は大だと想像される。

 私自身、仏教徒ではあるが輪廻転生を強く信じているわけではないのだが・・・往々にして “生まれ変わっても・・・” とか “生まれ変わったら・・・” という投げかけや問いをされたこともある・・・。
 そもそも生まれ変われるかどうかわからないのに答えようもないし・・・もし生まれ変われても、私など素行のよろしからぬ者がまた人に生まれ変わらせていただけるかなど、はなはだ心許なく・・・そうであるなら・・・もし “もし生まれ変われるなら鳥がいい。自分の翼で空を飛んでいける鳥がいい。それも、制空権の頂点に立つ猛禽類がいい” などと近年は言ったりしている。

 私が猛禽(白頭鷲あたりが良いかな・・・)に生まれ変われるか否かはともかくとして・・・(笑)

 この物語の主役の男は間違いなく生まれ変わった。。。 が、女の方は釈然としない・・・。 生まれ変わっていたとしても物語りは成り立つし、ずっと生き続けていて、彼が生まれ変わってくるのをじっと待ち続けていたという解釈も成り立つ。
 個人的には後者であろうと思って読み終えたが・・・。
 前世の記憶を失っていた彼に彼女は長い長い物語を語り聞かせ・・・やがて・・・愛は永遠に続く。。。
 
 世界各地のそれぞれの愛の物語が彼ら二人に関わっていく必然性がイマイチ弱いのが惜しまれるのだが・・・そこは、ファジーならずファンタジーの為せる業としておこう。。。
 が、私的には・・・世界各地の愛、その当事者が愛するが故に背負わなければならなくなった “愛の業” を彼に背負って あの場所 に到達してもらって、その業を昇華してもらうがために道案内にも立つし、彼の厳しい旅に協力をする・・・という程度の物語性はあっても良いと思ったりした。

 とはいえ・・・縦糸として語られる彼ら二人の14世紀の物語りもイタリア、イギリス、日本、アイスランドのそれぞれの愛の物語も “愛を貫くことの厳しさ” を描きこんでいるし、それぞれのストーリーとして読んでいて飽くことはない。
 ただ流れに身を任せて読み進むより・・・“自分ならどうする?” “自分はこんな行動が出来るか?” と、個々のストーリーで自身に問いかけながら読むにも耐え得るものとなっている。

 そして、ある意味特徴的なのは・・・翻訳者の力量に寄るところも大なのかもしれないが・・・読んでいて頭の中で映像化しやすいということだ。
 ということは・・・映画化も十分に有り得るように思われる。
 ドイツ、アメリカ、イタリア、イギリス、日本、アイスランド・・・と、世界各国の美男美女俳優を集合させて壮大な愛の物語を映像化! ってこともアリ。。。かな・・・?

 決して甘いだけではなく、中世ヨーロッパの宗教的な背景もキッチリ描きこんだ豪儀な味わいもある愛の物語・・・その世界観にしばし心を遊ばせてもらった。


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コメント
- こんにちは~(^^♪ -

時間を越えた 壮大な愛の物語かあ・・・・

輪廻転生  生まれ変わり・・・
僕は 生まれ変われるなら  やっぱり 人間
そして「男」としてがいいなあ。 でもって 違った
人生を歩んでみたい。v-411
Haru.Seionさんは猛禽類ですかあv-405
僕を 襲ってこないでねv-392

映画化 されるといいですね。 そしたら
Haru.Seionさん また そのときは解説を~v-221



2009/02/04 13:26  | URL | とんこつ君 #-[ 編集] |  ▲ top

- とんこつ君へ -

なかなかスケールの大きい物語ですよ~

映画化されるかどうかはわかんないけですが・・・
ビジュアル化しやすいストーリーではあると思います。(⌒_⌒)
2009/02/05 00:58  | URL | Haru.Seion #-[ 編集] |  ▲ top


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