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A Short Story ~ 夏の終わりのはじまり
- 2008/08/13(Wed) -



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              とても久しぶりの女性(ひと)に会った

 その人とは彼女がまだ独身の頃につき合ったことがあった。
 彼女が結婚し、一時疎遠になっていたのだが・・・その後、その結婚がうまくいかず、離婚することになる頃、突然電話があり・・・それ以来たまに電話で話すことがあった。
 結婚して少し離れた地に住んでいたので “実家に帰った時には会いたいね” などと話すことはあったが、なにせ彼女には女の子が一人おり、そうそう自由に動けるはずもなく、その “会いたいね” が実行されることはなかった。

 だが、今回、ちょうどお盆で実家に帰ってきており、出掛けることも出来るってことで・・・“晩ご飯でも食べようか?”ってことになった。
 もともと快活な人だったが、娘一人かかえて生きている彼女は、どことなく逞しさを感じさせ・・・“やっぱりお母さんなんだな”と思わせる雰囲気があった。

 が・・・相変わらず彼女は朗らかに喋り、笑い・・・彼女との夕食は楽しい時間だった。
 本当に久しぶりに会うってことで話しは尽きず、近くのカフェに移動して夜茶しながら話し続けた。

 彼女も離婚してもう7年。。。
 その後、それなりにつき合った男性はいる。
 だが・・・なかなか上手く続かない。
 それは、離婚による一種のトラウマと彼女本来の恋愛に求める“形”との葛藤が少なからず影響しているようだ・・・。
 彼女は、本来、好きになった人とは片時も離れずにいたいと思う人で、そう彼女自身も自認している。 そういう人だから、離婚後につき合った人とも半同棲のような生活になっていくことになったとのこと・・・子供も囲んで家族のような雰囲気にもなる。。。
 それはそれで決して悪いことではないのだが・・・そうやって家族のような雰囲気になると、別れた夫っとの辛くなっていった結婚生活が甦ってきたりするのだそうだ。。。
 またそんな風に関係が悪くなっていくのではないか・・・? 別れた夫のように嘘をつくのではないか・・・? とか・・・自分で自分を苦しめていくような“迷い道”に入りこんでしまうようなのだ。。。
 だから、一緒に暮らしていたのを解消てつき合っていこうと、相手の男性に話せば “何でそんなこと言うの?” ってことにもなるし、彼女自身もいつも一緒にいた人と離れるのが辛くなったりして・・・結局うまくいかなっくなってしまう。。。
 そんなことを2度も続けて・・・もう2年近く誰ともつき合っていない・・・というか、つき合えなくなっている・・・と、そう語った。。。

 自分のことをちょっと茶化して明るく語ってはいるが・・・結婚が破局したことによるトラウマを克服するどころか、自ら深めてしまったようで・・・その悩みは決して軽くないだろうな・・・そう感じられた。

 「つき合う形に拘らず、今までのつき合いよりいい意味で気軽なつき合いの状態を長く続けることを覚えたらどうだ」

 と、私。彼女は うーん と深く頷きながら・・・
 
 「それが出来たら苦労はないんだけどね・・・。好きになると一緒にいたいし・・・。でもな。。。」

 と。溜め息一つ。

 「いつも一緒にいるより通い婚、みたいな関係がいいぞ。会って、離れて、また会って。。。って関係だと“会いたい”って気持ちを持ち続けられていいぞ~!それに喧嘩しても、ずっと顔を見てなきゃいけないってことになるより、別々になって頭を冷やせば、悪かったことは素直に謝れたりして・・・いいと思うな~」

 と、私的な考えを披露・・・したつもりだった・・・のだが・・・

 「○○さん(私の名)は、変わんないなぁ~ 私とつき合っていた頃から “通い婚がいい” って言ってたもん」

 「あれ?そう?あの頃から言ってた?俺?」  

 「言ってたって!」

 そうか。。。あの頃からそう言ってたのか。。。我ながら、考えに進歩がないというか・・・彼女の笑いにつられて笑ってしまった。

 「でも・・・あの頃は通い婚なんてあり得ないって思っていたけど、今は少しわかるような気もする」

 そう彼女は言った。

 彼女の抱える葛藤・・・解消されるのは容易ではないのかもしれない。。。あるいは、本当に相性の良い男性にめぐり合えて、あっという間に解決されてしまうのかもしれない。。。
 だが、ちょっと男性に、恋愛に、依存そてしまう傾向のある彼女が2年間そういう対象を持たずに生きてきているってことは、きっと彼女の中で問題解決のための “強さ” が醸成されつつあるのではないか・・・そう思いたかった。

 やがて、カフェの閉店時間となったようで、私達2人が最後の客となっていた。。。
 店を出たら・・・夜風が少し涼しく感じられた。。。

 「なんだかちょっと涼しくなったな~」

 「ホント!暑い、暑い、と言ってても夏の終わりがはじまったのかもね~」

 少し涼しく感じられる夏の夜風に吹かれながら、気付かないようでありながらも、確実に季節は移っていくもんだな・・・と感じていた。。。 きっと彼女の心も・・・

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