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没後14年目のお惚気
- 2008/06/26(Thu) -
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              宮城まり子さんと吉行淳之介氏のこと
私、ネムノキを観ると、どうしてもねむの木学園を主催する宮城まり子さんを思い出します。

今ちょうど、私が読んでいる夕刊の「この道」という、各界の著名人が自らの人生について記すコラムの出筆者が宮城まり子さんで・・・結構楽しみにして読んでいる。

宮城まり子さんと言えば、吉行淳之介氏。。。

そもそも二人は対談で知り合って、その後病で入院中の吉行氏がまり子さんに見舞いに来るよう頼んだりしたことからつき合いが始まったとのこと。
当時、吉行氏には奥さんと娘さん一人の家庭があった。。。
吉行氏とまり子さんのつき合いが深まるに連れ・・・まり子さんと奥さんの間に確執もあったと聞く。
まり子さんは、そんな吉行氏の関係を悩みに悩み・・・服毒自殺を試みたりした。。。
そして、吉行氏と別れる決意をしてヨーロッパに旅立ったのだが・・・吉行氏は、まり子さんに戻ってくるよう何度も何度も旅先の彼女に宛てて手紙を書き送った。。。
その気持ちにほだされ・・・吉行氏をついに忘れることの出来ないまま、まり子さんは帰国。。。
帰国したまり子さんを吉行氏は、両手を広げて迎え入れた。(まり子さん談)
そして・・・吉行氏は家を出て、まり子さんと暮らし出す。
’94年に吉行氏が亡くなるまで35年間をともに過ごした。
病が進行し、吉行氏が亡くなるまでのまり子さんの心血を注いだ看病ぶりは、周囲の人が皆驚くほどの手厚いものであった。
吉行氏の末期の一言は・・・“まりちゃん”だったという。

尚、吉行氏の本妻は離婚には応じる事はなく、終ぞ吉行淳之介の妻であり続けた。
吉行氏・・・毎年その奥さんの誕生日に薔薇一輪を送り続けたといわれている。

                  111-2.jpg

そんな経緯で、35年の間、吉行氏に添い続けたまりこさんが・・・「この道」で吉行氏のことを語る。

曰く・・・

“吉行淳之介の文学について、私は、尊敬し、大好きで、命がけで愛していますから・・・”

からはじまり・・・吉行氏の知られざる一面を・・・。

“淳之介さんは、私や、運転をしてくれる人に言いました。
「タクシーやトラックを追い越してはいけません。あっちは、仕事でやっているんだからね」
「クラクション鳴らすのは、品がないな。いけません」
「タクシーから降りるとき、少し前から、メーターを見て、お金を用意しなさい。着いてからハンドバッグ開けるなんて、後ろに車がいるかもしれないし、運転手さん、急いでる」”


など・・・まり子さんはきちんと吉行氏のこういう言葉を守って生きている。

また・・・吉行氏のこんなエピソードも。。。

“淳之介さんは、運動神、いっぱいあるし、平衡感覚もぴっちりの人ですから、家の門まで来ると少し手前でエンジンを切り、車の余力で入ってきます。
「夜、遅かったら、ご近所の人に悪いでしょ」”


こういうエピソードにも吉行氏の 大人の洗練された嗜み、ダンディズムを感じられて・・・学生時代に吉行氏のエッセイを読み漁り・・・その “粋な大人の世界” に憧れた私としては、とても嬉しい。

そして、この日の文章は・・・まり子さんのとても可愛い結びの言葉で締められる。

“これが、私の愛したもっと生きてほしい人の、ほんとに小さなこと。また、書いてもいいですか?
ごめんね、おのろけして。”


なんて可愛くて健気な文章なんだろう。。。
吉行氏が亡くなって14年。。。
まり子さんの愛は・・・淳之介氏を愛する気持ちは・・・現在進行形なんだと強く感じられる。

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淳之介氏と暮らした35年間、ついに彼は離婚できなかった・・・。
没後、二人の女性が亡き淳之介氏との愛人間関係を告白し、本まで出版された。
まり子さんも、生前から淳之介氏の 女性関係 にはそれなりに気付いていたであろう。
だが・・・未だにまるで淳之介氏が生きているかのように、のろける文章を綴る・・・。
淳之介氏が遺した原稿用紙に綴る。。。

まさに純愛だと思う。
純愛・・・というと、何かSEXを抜きにしての愛情のようにとらえられる向きもある。
もちろん、純愛小説として、性描写を抜きにして愛情を描くジャンルが存在することに異論はない。
が、実生活では・・・惚れあった男と女の間の性的関係を抜きにする方がむしろ無理がある・・・と思う。
私が思う純愛とは・・・
時に面倒な人間関係(親族付き合いとかも含む)だとか、正体のわからない世間という概念とか、突き詰めれば突き詰めるほど、実は曖昧模糊とした倫理観だとか・・・等にとらわれることなく、惚れ合った男と女が精一杯愛し合う。愛し抜く・・・
それが純愛だと思っているし、淳之介氏とまり子さんの愛にはそれを強く感じる。

「この道」のまり子さんの文章・・・読み慣れるまで、ちょっと読みづらかった。。。
きっと、彼女の豊かな感性に、凡なる私の感性が追いつくのに時間を要したのだろう。
その豊かな感性で綴られる文章は、まり子さんの可愛さで溢れている。
その可愛さこそ、女性の裏表を知り抜いた淳之介氏がまり子さんを愛して止まなかった由縁だと思う。

宮城まり子さんのこの連載・・・本にまとめられたら絶対に手にしたいと思っている。

最近、密かな “夕刊の楽しみ” と化している、可愛い人の文章の話しでした。。。

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コメント
- 素敵な美しさ -

なんて穏やかで可愛い品のある方なんでしょう。。。
相手の肩の力をふわっと解いてくれそうな、そんな柔らかな雰囲気の女性ですね。

純愛・・・結婚生活においては煩わしさが付き纏うので、なかなか難しい。。。と思います。
純愛の相手とは結婚という枠におさまらない方がいいのかもしれませんね。
2008/06/26 20:34  | URL | モカ #-[ 編集] |  ▲ top

- モカさんへ -

ねッ。。。可愛い人だよね!
その天真爛漫さ淳之介氏はこよなく愛し、そして癒されたんでしょうね。。。
まり子さんが側にいてくれると 筆が進む と言っておられたようです(⌒_⌒)

確かにネ・・・。
様々辛いこともあったとは思うけど・・・まり子さんと淳之介氏は結婚しなかったからこそ 純愛 である続けることが出来たのかも。。。
そして・・・まり子さんにとって、その愛は現在進行形なんだろうね。。。
2008/06/26 22:48  | URL | Haru.Seion #-[ 編集] |  ▲ top

- 管理人のみ閲覧できます -

このコメントは管理人のみ閲覧できます
2008/06/26 23:59  | | #[ 編集] |  ▲ top

- 純愛。。 -

なかなか難しいですね。
人を愛するってことを、
ちゃんと分かってない人達が多いです。
純愛は大人じゃなきゃ出来ませんから。。(笑)

読んでて涙が出そうになりました。
本になったら、教えてください。
2008/06/27 22:21  | URL | 月子 #frUh5rcM[ 編集] |  ▲ top

- 月子さんへ -

“純愛は大人じゃなきゃ出来ません”

・・・素敵なことを仰いますね!
まさに、様々なことを経験してきた大人同士だからこその純愛・・・!

うん!
本になったら、またご紹介しますね。
まり子さんの文章・・・ホントに可愛いですよ!(⌒_⌒)
2008/06/28 00:01  | URL | Haru.Seion #-[ 編集] |  ▲ top


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