「お花見に行きませんか〜? あれからちゃんと別れたから、その話しも聞いてもらいたいし・・・」“春だから別れを決心した”と、私に決意を語った彼女からの電話だった。【2008.03.27の記事参照】
そうなんだ・・・ちゃんと別れたんだな、と思いつつ、そういえば“飲もう”って話しにはなったけど、それっきりになっていたことを思い出した。
そして、互いの仕事が終わってから待ち合わせて、夕暮れ間近な時刻に、今こそ盛りと満開に咲いている桜が並ぶ公園に着いた。「夜桜とは言うけど・・・ちょうど今くらいの夕方の桜って、夕桜とでも言うのかな〜」と、ふと思いついたどうでもいいようなことを言いながら夕暮れ時の桜を楽しんだ。
彼女は・・・と言えば、昨秋来時折話しを聞いていたときのような悩みに沈んだような雰囲気はなく、思い切って辛い恋に終止符を打ったことで、それによって感じる寂しさ以上の前向きな気分になりはじめているようだ。
結構いい表情してんじゃん・・・そう思えた。
彼女とは、あるイベントをきっかけに知り合って、最初はそのイベントに関係したこちらの友人、彼女の友人、何人かで飲んだり、遊びに行ったりしていた。
ある時、岐阜県とはいえ富山まであと一歩みたいな神岡町の炭鉱深くにある、宇宙から飛来するニュートリノの研究で有名なスーパーカミオカンデの施設見学に行ける事になり、彼女にその話しをしたら“行きたい!”の一言。
で、二人で行くことになった。
その時の車中、彼女の恋愛の相談話しを聞いて以来・・・彼女が新しい恋に踏み出すかどうかと迷った時、また、恋の終わりが近づいた時などに、相談員を務めさせられることになろうとは・・・最初は思ってもみなかった。
ある意味彼女は猫のようだ。
恋が順調な時は音沙汰無し、なのだ。
だが・・・迷ったり、悩んだりすると、途端に電話が入り出す。
猫のように気紛れなところがある。
以前、会って話して、彼女を激励の意を込めて叱咤したり、一人前面して説教したりしていると・・・
涙ぐみながら・・・
“そうなんだよね。。。言うとおり。。。そう言われると思って・・・叱ってもらおうと思って会いにきたんだ”
などと言ったことさえある。
私の言うことなどわかった上で、話しに来ているわけだ。
相談員のはずの私は、いつの間にか彼女の“背中押し機”にされていたりした。
その彼女と桜を観ながら・・・今回終止符を打った恋の話しはせずに・・・何年か前の彼女にとっての“一つ前の恋の終わり”の話しをした。
今回の話しは、まだ傷ついた心の瘡蓋が生しいはずだから、下手に触ろうものなら・・・厄介なことになりそうだから・・・ちょっと棚上げ。
しかし、一つ前の話しならもう大丈夫・・・。
と、いうか・・・その一つ前の時には、二人にとっては話すたびに不思議な盛り上がり方になってしまう一件があったから・・・。
「あの時は・・・もう大変だったんだからな〜」
その話しは、そんな言い方で回想が始まる。
「ホント!大変だったですね〜」
と、彼女はケラケラ笑いながら話しに乗ってくる。
「あのなぁ〜!お前はいいよ。ほとんど俺一人が大変だったんだからなッ」
そう言っても彼女の笑いは止まらない。
「笑ってる場合かい!少しは恥ずかしいとか思わない? 俺、お前の全裸姿しっかり見たし〜 だけじゃなくて〜」
と、少し苛めるつもりでそう言ってみたが・・・
“ドンッ”と、私の背中を小さな拳骨で突いたものの、それでも彼女の笑いは止まらない。
私達を知っている人達にはなかなか話せない出来事。
それは、未だに二人だけの秘密。
ここまで書いたが・・・この先を語ろうか迷っている。
正確に言えば、どう語ろうものか・・・迷っている。
だから・・・<とりあえず、その1> にした。
たぶん・・・・つづく。。。だろうと思う・・・。
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