ブルース・スプリングスティーン、言わずと知れたアメリカを代表するロックの雄。
’75年の『明日なき暴走 (Born To Run) 』は本当にかっこ良かった!
聴いていて血が沸くほどかっこ良かった。
その頃は、まだ私も血が沸くほど血気盛んだったということか???(笑)
とにかく、あの低い声で、時に咆哮するような歌い方が熱狂的に好きだった。
3年後の『闇に吠える街』もかっこ良かったが、その3年間が10年くらいに感じられるくらいに長かった記憶も残っている。
ところが・・・だ。
あの大ヒット『Born In The U.S.A. 』で私的には引いてしまった。
アメリカ国旗を背負うようにして拳を突き上げて歌う彼の姿が、どう見ても“強いアメリカ”の応援歌をを歌っているようにしか見えなかったから・・・。
時は、強いアメリカを前面に打ち出したレーガン政権下。
そのレーガンの強気のタカ派的なイメージを補完するかのような姿にも見えてしまった。
一般的なイメージもそうしたタカ派的愛国者というレッテルを貼って語られることが多かった。
しかし・・・私自身も後に知ったことだが・・・『Born In The U.S.A. 』は、決して愛国心を煽っている歌ではなく、その愛国心を胸に抱いてベトナムで戦った帰還兵達の苦悩を歌った歌だった。
ある意味トム・クルーズの『7月4日に生まれて』に通ずる精神も内包している曲だった。
それが・・・アメリカ国旗とマッチョな肉体で拳を突き上げるイメージが強烈過ぎて、歌詞がわかるアメリカ国内においても彼を右よりな愛国者、強いアメリカのシンボルに押し上げた。
彼自身はそのイメージに随分悩んだとのこと・・・。
そんな彼もアメリカで生を受けた人間である。
9.11後のアフガニスタン侵攻には賛意を表明したが、その後のイラク戦争には反対している。
ブッシュが再選を目指した前回大統領選挙は民主党のケリー氏を応援した。
そして・・・今回、最初はイラク開戦に賛成したヒラリーではなく、当初から開戦に反対していたオバマ氏をスプリングスティーンが支持するのは流れとしては必然かもしれない。
昨日、今日と失言(と、オバマ氏自身も認めた)でヒラリーに攻め込まれているオバマ氏ではあるが・・・このスプリングスティーンの支持表明は、オバマ氏にとっては勝利に向けた大きな意味を持つことになるような気がしてならない。
実は私自身は・・・最後の最後には、オバマ氏が一応黒人とされている人種の部分で女性ながら白人のヒラリーが勝つのでは・・・と思っていた。
しかし、このスプリングスティーンの支持表明で、アメリカ初の黒人系人種の大統領誕生への時計の針が確実に時を進めた・・・ように感じた。
しかし・・・4年毎のアメリカ大統領選挙をの報道を見聞きしなから感じるのは・・・とにもかくにも、その気と行動力があれば、自国の最高権力者を決める選挙に参加できるアメリカの仕組みが羨ましくもある。
“そうですね〜それはまぁ・・・そういうこともあるでしょ。そうじゃないですか?”と、まるで評論口調で国民の苦労を慮っている気持ちも熱意も伝わってこないようなことをぶら下がりインタビューで仰っているどこぞかの支持率急降下首相の映像と、熱っぽく語り聴衆に向かって“We Can!”と指差す颯爽としたオバマ氏の映像との比較をニュースで見てしまう私は・・・ますますアメリカの大統領選挙の仕組みが羨ましくなるのである・・・。**この記事に何か感じるところがございましたらクリックいただければ幸いです**