車で移動中に携帯に着信が・・・「もしもし・・・今いいですか?」「いいよ。今車で移動中だから大丈夫だよ」
「いろいろ話しを聞いてもらってたから報告しようと思って・・・。やっぱり別れることにしました・・・。春だし・・・」と、昨秋から何度か話しを聞いてきていた女性からの電話だった。
ちょっと訳有りなつき合い方で・・・私は、長い目で見たら別れたほうが彼女にとっては良いとは思っていたし、なにげにその方向で自分なりの意見として話してきたつもりだった。
だから、正直 “良かった” と感じた・・・。
だが・・・彼女の声は明らかに鼻声で、今にも涙声になりそうな気配・・・。「どうした?風邪でもひいたか?鼻声だぞ」
「はは。。。わかっちゃいました?さっきまで泣いちゃってて・・・もう目がぼんぼんですよ〜」「だと思った・・・。・・・・・・・・・・・・・・・大丈夫?」
「うん。もう大丈夫です・・・。彼がいなくなることが辛くて泣いてたわけじゃないから・・・」「んッ?」
「別れることを決めた時は・・・もっと大泣きでしたから・・・。今日はちょっと楽しかった時のこととか思い出していたら泣けてきちゃって・・・。でも、もう決心しましたから」「そうなんだ。その決心は揺らがない?」
「大丈夫ですって。ちょっと前は、楽しいことなんて思い出したりする余裕無かったですから。女って思い切ったら意志強いですよぉ〜」「ははは。。。確かにそうかも。でも、よく決心したね」
「春だし・・・。またきっといい出会いが有るって思えたし・・・」「季節関係あるかな〜?」
「ありますよ〜!卒業の季節だし、入学の季節だから・・・ちょうどいいと思えて・・・」「ちょうどいいって言うか・・・よくここまで頑張ったと思うよ。。。もういいよ。よく頑張った!じゃ、卒業祝いでまた飲みにいこう!乾杯するぞ」
「いいですねぇ〜 行こう。行こう。飲みに行こう! よ〜し、イケメン探すぞ〜!」鼻声ながらも彼女の声は、それまで話していた時よりずっと明るかった。
まさに卒業。難しい恋愛からの。
雪に埋もれたように様々な問題に埋もれるようになっていた彼女本来の明るい心が、雪解けで開放されるって感じがして、彼女が別れを決心するに相応しい季節だったのかな・・・?それとも春の持つ勢いを借りて別れることを決心できたかな・・・などと思ったりした。
私自身は、春に別れたことは・・・無い・・・ように思う。たぶん。
出会いは・・・そりゃ当然あったな(笑) 
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